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k-coの独り言

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2008年 09月 06日

母をたずねて


家を出る以前の話・・・

下の息子が幼稚園に入り、年中組だった頃。
車の免許を取った私は、そんなに遠くはないところへパートに出ることになった。
車通勤が出来るところで、というよりも車でないと不便なところにあったから
仕方がなかったわけやけど、その日も子供を送りだしてから出掛けた。
子供は必然的に鍵っ子。生活の為それも仕方がなかった。
喫茶店だったんやけど、掃除、仕込み、パートでありながら
学生アルバイトが来るまで、全部を仕切ることになっていた。
お昼のランチも、けっこう忙しくて休む暇もないくらいやった。
そして・・・やっとピークも過ぎて、あと片付けが終わった頃
何気なくドアの外を見ていた。
そのドアはガラスの一枚板で、外の様子が丸見えやったから
外を誰が通るのか見逃すことはなかった。
ひと段落したら、レジのところで集計をするんやけど
何となく顔を上げた時、フッと、なんか見覚えのある姿が通り過ぎた。
あれ?まさか・・・?
手元の作業を終えて、そ~とドアの外へ出てみた。
喫茶店は2階にあり、そこは広い踊り場になってて
向かいのレンタルビデオ店の表には、数台のゲーム機を置いてあった。
その一台に、これまた見覚えのある後姿が・・・・
「○○君?、○○君と違う?」
「うん、そうやで~」
「あんた、こんなとこで何してるの?一人で来たの?」
「うん、一人で来たよ」
下の息子やった。
それはもうビックリとしか言いようがない。
私はあまりに切なくなって、息子を抱きしめて言うた。
「ひとりで淋しかったの?お母さんに会いたくてここまで一人で来たの?」
私は子供の顔を見て、あどけないその素振りに涙が出そうになってた。
「ごめんね、淋しかったんやね?一人にしててごめんね!」
そして、息子は私に向かってにっこり笑い言うた言葉。

「ううん、違うよ。僕、ここにゲームしに来たの。ストリート・ファイヤーしに
歩いて来たの。」

「・・・・・・へ?」

なんだと?こいつ・・・この、今の私のこの気持ちをどないしてくれるねん!
息子はそういいながら、私の手からすり抜けて、再びゲーム機へ。
「あほっ!!何言うてるねん!こっち来なさい!」
それからというものは、機関銃のように私は怒鳴り散らしたこと。
レンタルショップの店長が出てきて、止められる有様。
もう、恥ずかしいやら、情けないやら、出る言葉も出尽くしたヮ。。。
元はといえば、その店長が以前からよくしてくれる人で
暇なときは、コインなしで何度か遊ばせてもらったもんだから
癖になって、コインなしでも画像が動くから本人はその気になって
遊んでいたというわけ。
そこが子供の浅はかさやねんけど。
その店長さんを責めるわけにもいかんし、持って行きようがない。
それから、私は仕事を終え子供を連れて帰ったんやけど
なんと、距離を測ってみたら4kmあるやん!!
その事実でまた、怒りがふつふつと湧いてきて・・・
よく迷わんと、事故もなくそこまで来たもんや。
逆に感心したのも事実で、認めるのに抵抗があったわ。
けど、もう何を言うても無駄なんよ。
結局、仕方なく受け入れざるを得なかった。

今となっては笑い話やけど、その時はそれどころじゃなかったからね。
淋しさで母親を追いかけてきたのではなくて、それよりも
ゲーム機のほうが彼には気になる存在で、魅力的やったとは。
母親の私としては、自分の立場がどんなんか?
一瞬、見失いそうになったわ。
前月にも、この息子のことは確信犯で書いたけど
とにかく奴は、常に何かをやらかしてくれてましたわ。
彼の逸話は尽きることがない。。。。。


※ ストリートファイヤーⅡは、当時流行っていたアクションゲームです。

by lucky-powder | 2008-09-06 00:57 | ノスタルジー | Comments(0)


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