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k-coの独り言

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2008年 08月 01日

確信犯


私には2人の息子がいる。
最近は連絡が途絶えてるけど、便りが無いのは元気な証拠・・・て
都合よく解釈してるんやけど。
当時私は、生活の為にパートに出ることにした。
親父の体調が悪くなってから必要に迫られて車の免許も取った。
自宅から比較的近いところやったから、子供達のことは特に心配することがなかった。
ところが、このことが問題を生む発端になるわけやけど・・・
2人の息子達は割りと手の掛からない、奴等やったから
私はもの凄い信じて、安心しすぎてたところがあったんやけど。

下の子がまだ4歳くらいの頃・・・
いつものように仕事を終えて玄関を開けたとき、廊下から部屋にかけて
見たこともない泡みたいなものが、ところどころに点在してた。
「これはなに?なんでこんなとこに泡がいっぱいあるの?何してるの!?」
「ごめんなさい、だって、僕ガンダムが欲しかったのにないも~ん!」
て、半ばべそをかきながら下の子が、慌ててた。
なんと!よく見ると、ガチャポンのカプセルやった。
「なに~!!なんでこんなにようけあるんよ~!?」
「わからない・・・」と、見事に彼はとぼけてた。
「何でもええから、とにかく片つけなさい~!!」
「はい!」
そこへ、上の子がゆっくり登場しながら、一緒に片つけ始めた。
「お兄ちゃん!何でこんなことになってるん?どういうことや!?」
「僕が学校から帰ってきたら、もうこんなになっててん、どうしたん?て、聞いたら
ガチャポンいっぱいしてきた。て、言うから・・・」
「は?お金はどないしたんよ!こんないっぱい買われへんやろ~!」
「・・・・・・」 お兄ちゃんは無言。で、本人に問いただす私。
「こら!お金はどないしたんや!?まさか黙って人のお金を使ったんと違うやろうね!!」
本人は何も言いようがない。あるはずもない。
「僕の貯金箱のお金、勝手にみんな使ったみたい・・・」
「え~~~~~!!!!」
そう・・・
奴は姑息にも、兄貴の貯金箱から全てのお金を使い込んでまで
自分の欲しいキャラクターを手に入れるため、家から近所のスーパーまで
何往復もしていた。
「なんですと!?お兄ちゃんのお金を勝手にて~!?」
「ごめんなさい、ごめんなさい~~、もうしません!」
泣きながら訴えては、必死で誤ってた。
そうはいかんのよ!
何が許されへんかて言うと、自分の貯金箱は手付かずで、兄貴のだけを
使い込んだとは~!しかも、根こそぎよ~!!
しかも、すぐに泣く!勿論、嘘泣きに決まってるんや!それが証拠に
涙が一粒も出てこえへん。そのしぐさをよく、「お前は松田聖子か!」て、
よ~怒ってた。それでも、やることはやりよるんよ。
も~私の怒りは頂点に達して、いかに4歳だろうがずる賢さにムカつくもムカつかんも!
いや、ムカついててんけどな。
「欲しいからて、人のお金を全部使うてまで、買うてどういうことや!何を考えてるの!?
そんなことしたらあかんに決まってるやろ~~~~!しかも、お兄ちゃんのお金て、
お兄ちゃんのお金でも、あかんもんは、あかんやろ~~~~~!」
興奮しすぎて、倒れそうやったわ。
そしてそのムカつきの矛先はというと、被害者でありながら兄貴の方へ・・・
「あんたは、何で怒らへんのよ!おかしいやろ!自分が一生懸命貯めたのに
それで欲しいもん買うて、言うてたんと違うの?なんとか言いなさい!!」
私の興奮は納まるどころか、どんどんヒートアップするばかり!
そしたら彼は、
「もうしたらあかんで。」と、一言だけ。
「お兄ちゃんゴメンナサイ、もうしません」
「おかたつけしよか?」
「は~い」
「へ?それだけかいな・・・・?」
「だって、しょうがないやん。もうやってしもうたことなんやから」
私はそれ以上の言葉が、出んかった。
兄貴の方が、数段に大人やった。

確かに・・・・
済んでしまったこととは言え、なんと冷静な判断。
自分の息子に教えられたゎ。。。;

しかし・・・
私は、気を抜かへんよ~!
なんせあいつは、とにかく確信犯なんや。
今までにも、色々あったよ~
ここでは、全部書ききれん。
そうやっていつも奴は、兄貴を操り、上手に利用してのうのうとしてるんよ。
我が息子ながら、気が抜けん・・・

お兄ちゃんもそんな弟のことを、よ~わかってて、
手の一つもあげたことが無いほど、可愛がってくれてた。
ホンマに大事にしてくれてたから、親はすごい助かってた。
まぁ とりわけ何回も犯罪を繰り返す常習者が、娑婆に出てくるたび
お世話になってる、保護観察官・・・みたいな関係やな ^^;
例えが悪いか?

とにかく奴は確信犯。
コソコソ悪いことをするけど、そんな弟がどうしようもなく気になって、可愛くて仕方がない兄貴。
さすがに、それに対して私は何も言えんかった。兄弟仲がええのは喜ばしいことやけど。
あんまりや・・・・・それでも
立派な大人になった今でも、その関係は崩れることなく繋がってるんやろうな~
そんな弟でも、兄貴は必死でかばって守ってきたんやろうな。
母親がおれへん分、親代わりになって・・・
どこの家にも、一つや二つはあることやけど、我が家はとにかくドタバタな
ホームコメディードラマ調でしたわ。
今、思い出しても笑えるやら、泣けてくるやら・・・


そんなこともありましたヮ。。。
そんな息子達が、私が出て行ってからもグレることなく育ってるのかと思うと
いささか、お恥ずかしいし
自慢にも思ってる。
親がなくても子は育つ・・・てね。
ちょっと都合よく言いすぎたけど、スンマセン ;;

今日、ここに書いたのはほんの一部やで。
もっと色々あるけど、そのうちに又打ち明けますわ。


逆に言えば、さすがに我が子ってとこかな。。。?

by lucky-powder | 2008-08-01 13:47 | ノスタルジー | Comments(0)


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