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2008年 10月 27日

柳川さん



あるところに、一人のおじいちゃんが住んでいました。
おじいさんの名前は
柳川さん

当時73歳のその人は、家族があるにもかかわらず
気ままな一人暮らしを、満喫していた。

ある日、近くの山を登ったとき
眺めの良い、丘の上を発見した。
そして、ことのほかそこが気に入って
「よし、ここで野菜を作ろう!」そう思った。

おじいさんは毎日その山を登り
野菜を育てた。
一生懸命、育てた。
毎日バスに乗り、朝と夕方水をやり。。。
そしてそれが楽しみとなり、生きがいとなった。

熱中するあまり、その歳で
原付バイクの免許も取った。
高齢のため、3年間だけなら乗ってもよろしいと
警察からのお許しをもらった。

で、おじいさんはご機嫌よろしく
山へとご出勤~ 060.gif
鼻歌も軽やかにバイクに乗って。。

おじいさんお得意の、どどいつ
その一節
「家の女房にゃ、髭があるぅ~
とか、なんとかおっしゃって~」

今日もせっせと山登り

ところがある日
いつものように山に登ってみると
おじいさんの畑に、何人かのおまわりさんと
男の人が立っていた。
おじいさんは驚いた・・・
「わしの畑で何事か?」

実はその畑、そしてその土地は
市の所有する場所だった。

例え知らなかったとは言え、許される事ではない
おじいさんは、途端に元気がなくなった。
そしておじいさんの夢と希望と、そして情熱が
儚くくずれてしまった。

野菜は、一度も収穫される事なく
回収された

その後、おじいさんは
目も悪くなり、一人で出掛けられなくなった。
楽しみはなくなったけど、あのどどいつだけは唄い続けた。
そして、あの一節だけが残った。

「とか、なんとかおっしゃって~」
041.gif
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by lucky-powder | 2008-10-27 10:51 | ほのぼの | Comments(2)
Commented by happy-smile-frog at 2008-10-27 12:02
かなしいお話し。
どどいつが素晴らしい。
元気で歌ってほしい。
カエル
Commented by lucky-powder at 2008-10-27 12:09
>カエルさん

実話です。。。なかなか粋なおじいさんでした (-人-)


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