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k-coの独り言

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2008年 07月 29日


一人になって、無茶苦茶に働いていた頃、
メチャクチャ体が壊れそうになってた。
それでも何ともないような振りして、それ以上に無茶苦茶働いた。
で、とうとう倒れた・・・
もうこのまま、自分という存在がなくなるような気がして
ものすごく怖かった。

そう・・・このまま命もあっちの世界に持っていかれそうなくらいやった。

結局仕事を辞めて、家でずっと療養してた。
入院をすすめられたりもしたけど、そうしたらホンマに病人になって
こっちの生活に戻ってこられへん様な気がしたから、それだけは避けた。
毎日何もせず、ただずっとぼ~としてた。
内臓疾患もあったけど、軽いうつ状態やったかもな。
そんな日々が約2年も続いて、毎日お粥しか食べられなかった。
食欲はもちろんないし、食べたとしても美味しくはない。
そしてようやく、普通の生活に戻りつつあった頃のこと。
当時の知り合いが、あまりにも私の変貌振りを見てびっくりしてた。
「そんなことしてたらあかん!何か美味しいものでも食べに行こう!」
そう言って、私をあるところへ連れて行ってくれた。

青い空を、青い海を久しぶりに見た。
きらきらしてて綺麗やったわ。
なんか不思議と、間違いなくこの世に居る自分を感じながら外の景色を見ていた。
そんなに遠いところでもないはずやのに、時間が長く感じられたくらい。

RアイランドのSホテルのチャイニーズレストラン。
体力も消化器官も弱ってるから、いきなり食べられるのか不安やったけど、
そんなところは初めてやったから、幾分かの楽しみもあった。
コース料理で、会席料理のように少しずつ上品に料理がお皿に載せられて
綺麗やった。
「食べるのがもったいないゎ」
油物を食べるということが不安でたまらなかったのに、食べてみると
嘘みたいに口に自然に入っていく。
広東料理で、薄味のあっさりした味やった。
涙が出そうなくらい、美味しくて美味しくて・・・・
何を食べても「美味しい~」て、自然と口から言葉がこぼれていた。
私達のテーブルを担当していた女の子が、微笑んでいた。
「こんなに美味しいお料理を食べたのは初めてです」
「どうもありがとうございます。そう言って頂きますと本望でございます。
どうぞ最後までゆっくりとご堪能くださいませ。」
彼女はそういってその場を離れた。
最後のデザートが出るまで、彼女はずっとホストを務めてくれた。

美味しいものが食べられるというだけでも、こんなに幸せを感じるのに
今まで、何を楽しみとして目標としてきたのか、一瞬にして忘れるほどやった。
「本当に美味しく頂きました。どうもありがとう、貴女のおかげです。また、来てもいいですか?」
「私達はいつでもお待ちしております」
ほんの少しの時間だったのに、ホンマに幸せやとおもった。
がむしゃらに頑張ってたことが、なんやったんやろう・・・
それがきっかけで、しょっちゅうそこへ食べに行くようになってた。
今でも私のお気に入り ^^

それから何年か経って、そこの彼女と顔見知りになって
仕事以外に色んな話をしたり、BBQをしたりすごく仲良くなった。
ある日のこと、いつものようにディナーに行ったとき
「お仕事が終わったら、ラウンジでお酒でも飲もうよ~」
「はい!じゃぁ、あとで追いかけます」

それからお酒を飲みながら、色んな話をした。
お互いのプライベートなこと、仕事のこととか色々・・・
「私ね、あの時初めてお二人にお会いした時、ちょうど仕事を辞めようかどうか
悩んでいたときなんです。」
「え?そうなん?そんなようには見えなかったよ、楽しそうで輝いてたのに?」
「本当にこのままでいいのかどうか苦しくて誰にもいえないくらい辛かったんです。
でもね、その時すごい美味しそうに食べてはる姿を見て嬉しくおもったんです。で、
悩んでいたことが、馬鹿みたいに思えて考え直したんです。」
「そんなにつらかったの?でも、この仕事はすごくあなたそのものやと思うよ、
だからこれからも、ず~とここへ食べに来たいから居ってね!」
「はい、おかげでまた続けてみようと思っています。」

それから約10年近くになる。
私は前ほどには行く回数が減ってしまったけど、今でもその彼女は
満面の笑顔でいつもと変わりなく迎えてくれる。
どれほど期間が開こうと、それを忘れさせるほど違和感が無い。
そしてその周りのスタッフ達も快くいつでも迎えてくれる。
不思議な縁で出来た人間関係だけど、未だに大切にしてるつもり。
たかがこんな私が、素直に美味しいと思った気持ちを表せたことが、幸せの一つで
何よりも、その人や回りの人たちも幸せにしていた。て、
これって奇跡に近いやんね!
生きていたらいろんなことはあるよ。
私だって、その頃はホンマに色んなことが重なってて、すべての重圧に潰されそうになってた。
その彼女もちょうど、そんなことが私とかぶってたんやろうな。
言葉に出して、何かを言うて、励ますんじゃなくてそんなことはお互いが
自然と寄り合うことによって、自然と解消されてることもあるんやな。
私はその時の知人に感謝してるし、そのときに会えた彼女にも感謝してるよ。
だって、そのおかげで私も今こうして頑張って生きてるんやから。

今、その彼女は2年くらい前に電撃結婚して幸せになってるよ。
また一つ大人になったみたいで、随分と落ち着いてきた感じがする。
一生懸命、働いている彼女はすごく輝いてて綺麗。
苦労や悩みや辛いことは、老若男女関係ないよ。
そんなことはいつでもそこにあるんよ。
けど、いつそれが襲ってくるかわからん。経験したらしただけその人を強く、
優しく、そして幸せにしてくれるんよな。


人の生きて行く道は色々ある。
けど、絶対に弱音を吐かずにしがみついて頑張っていって欲しい。
疲れたり、嫌になったりすることもあるかも知れんけど、
そんな時は、誰かが側にいるんやから安心して・・・


私はまだまだこんな年やし、決して大きな人間ではないけど
なんでも言うてみて、スッキリするかも知れへんから。
生きてて無駄なことは絶対ない。
幸せはすぐそこにあるんよ。
私はこれからも
何があっても頑張って乗り越えて生きてくよ~~



それが私の生きる道やからね!!

by lucky-powder | 2008-07-29 23:21 | 人間模様 | Comments(2)
Commented by あじ at 2008-07-30 09:17 x
そこの飲茶はぼくもいったことあるよ。ランチバイキングで飲茶食べ放題があってよくいきましたね。いちいちワゴンサービスがあって、ほんといいスタッフでしたね。久しぶりにいきたいなー。冬のボーナス一括で。
Commented by lucky-powder at 2008-07-30 12:10
特にチョ~高級というわけではないけど、一応かの
陳建一氏とそこの料理長がお友達ですわ。

陳さんが来た時にディナーに行ったけど、マーボー豆腐は美味かった。。。
もし今度行くなら、可児(かにさん)指名でいくといいよ~^^
高橋さんからってね(^^)


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